メンバーは粒揃いではあるが、ワールドカップで彼らの躍進を予想することは率直に困難だ。
最終予選こそ余裕を持って突破したものの、年末に行われたブラジル戦で大敗。そして23人の登録メンバー最終締め切り日にロンドン五輪のレギュラー、アルノルド・ペラルタが負傷によりチームから離脱し、強化試合ではトルコ、イスラエル代表にそれぞれ0-2,2-4と敗戦。ペラルタの代わりに右サイドバックで出場したベッケレスがことごとくミスを連発するなど無気力且つ酷い内容で、チーム戦術の基盤となる守備が崩壊してしまった。自信を喪失しかけていたところで最後の強化試合となったイングランド戦をなんとか0-0で終えたが、得点の予感もほとんどなし。また、予選レギュラーのボニエク・ガルシアが負傷を抱えており、強化試合に使えなかった点も気がかりである。
スアレス監督は親善試合はテストに徹し、相手を研究し尽くした本番でこそ力を発揮するタイプであるとはいえ、あまりにも心配な内容で今大会最弱と言われても仕方がないだろう。初出場の1982年は2分1敗、28年ぶりとなった前回大会は1分2敗。前回はエース、スアソの故障が響いたが、今回のメンバーにはスアソのように1人でゴールを奪える怪物的な選手がおらず、少ないチャンスを生かすことさえ難しいだろう。俗に言う「恵まれたグループ」だがまずは1勝が目標だ。
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