2日に締め切られ、5日にFIFAより正式に発表されたブラジル・ワールドカップ出場全32ヵ国736人の登録メンバー。
FIFAの個人ページには代表にデビューした年月日と対戦相手まで記載されているが、日本戦でデビューした選手を調べてみた。
その結果、日本戦でデビューを果たしたのは以下の5人であることが判明した。当時の状況を振り返りながら見てみよう。
ドニス・エスコバル(ホンジュラス)
ホンジュラス代表の控えGKエスコバルがデビューしたのは2002年5月2日、日本代表が初の自国開催となるワールドカップを目前に控えるなか神戸ウイングスタジアム(当時)で行われたキリンカップだ。この試合でエスコバルは先発出場したが、中村俊輔にフリーキックと直接コーナーキックを叩き込まれ前半で2失点。後半に交代を命じられる苦いデビュー戦となった。試合は撃ち合いの末3-3の引き分けに終わっている。
マキシ・ロドリゲス(アルゼンチン)
2001年自国開催のワールドユース優勝メンバーで、ドイツ大会から3大会連続での出場となるアルゼンチン代表のMFマキシ・ロドリゲス。今やすっかりベテランとなった彼がデビューしたのが2003年6月8日、大阪・長居スタジアムで行われたこちらもキリンカップの日本戦だ。ブラジルの英雄ジーコ体制の下フランスで開催されるコンフェデレーションズカップを直後に控えた日本相手にアルゼンチンが格の違いを見せ付け、ハビエル・サネッティ、ハビエル・サビオラ、ベルナルド・ロメオら錚々たる面々がゴールを重ねて1-4で圧勝。マキシは後半途中出場から駄目押しとなる4点目を記録し、デビュー戦初ゴールという華々しいデビューを飾っている。
ジャン・マクーン、ピエール・ウェボ(カメルーン)
カメルーン代表のジャン・マクーンとピエール・ウェボの2人は共に2003年11月19日のこれまたキリンカップでデビュー。2002年ワールドカップでキャンプ地に選んだ大分県にある旧中津江村(現在は日田市)での“遅刻騒動”により日本中を賑わせたカメルーン代表。彼らが“凱旋”するかっこうで行われた大分スタジアムでのこの試合は、翌年2月に始まる2006年ドイツ・ワールドカップ、アジア予選を控える日本代表にとってもベストメンバーで戦えるラストゲームであったが0-0に終わった。マクーンは先発、ウェボは途中出場でデビューしている。
ダリオ・ヴィドシッチ(オーストラリア)
オーストラリア代表ダリオ・ヴィドシッチがデビューしたのは2009年6月17日南アフリカ・ワールドカップ、アジア最終予選の最終戦で今回紹介する選手の中では唯一の公式戦となる。この試合の11日前に行われたウズベキスタン戦で既にワールドカップ出場を決めていた日本代表だが、前半に田中マルクス闘莉王のゴールで先制したものの、後半、あのティム・ケイヒルに2ゴールを奪われ逆転負け。予選最終戦を勝利で飾ることはできなかった。なお、ヴィドシッチは試合終了前に途中出場しデビューを果たしている。