アーセナルの今年の補強はストライカーの獲得に絞られつつあるようだ。補強候補として『Telegraph』が4人の選手の名前を挙げている。
獲得候補の上位にあるのはミランのストライカー、マリオ・バロテッリだ。順当にワールドカップの代表メンバー入りしたバロテッリはミランが売却を検討しているといわれており、アーセン・ヴェンゲル監督は23歳のストライカーに大きな興味を抱いているという。バロテッリはマンチェスター・シティ時代に80試合で30ゴールを奪っており、ミランでは54試合で30ゴールを奪っている。ヴェンゲルはワールドカップに視察で訪れる予定であり、バロテッリをチェックすることが濃厚だ。ミランがバロテッリを2400万ポンド(41億円)の移籍金で獲得したのは2013年の1月。ミランはバロテッリの売却に乗り気だといわれており、価値が上昇したと考えているようだ。
また、レアル・マドリーのカリム・ベンゼマ、アルバロ・モラタへの関心も強い。ベンゼマはこの数年常にアーセナルの補強候補として名前の上がっているストライカー。しかし、彼を獲得するには「レアル・マドリーがストライカーを獲得してから」という状況に追い込まれそうだ。レアル・マドリーはリヴァプールのルイス・スアレスの獲得を目指しているようだが、実現する可能性は非常に低いだろう。モラタの方がベンゼマよりも獲得の可能性のあるといえるだろう。しかし、レアル・マドリーはローンでの移籍を望んでいるようであり、ユヴェントスやトッテナムなども興味を示している事から競争に打ち勝つ必要がある。
QPRのロイク・レミは最も獲得に近い選手と噂されている。しかし、クラブがプレミアリーグの舞台に復帰することが一番のネックとなるだろう。レミは今季ローンでニューカッスルに加わっていたが、プレミアに復帰するとなればクラブが残留を要請するのは自然の流れだ。レミ本人にQPRへ戻る意思がなくとも、契約や戦力としての必要性を考慮すれば、こじれる可能性は非常に高い。
既にニクラス・ベントナーの退団が決定しており、純粋なストライカーはフランス代表FWのオリヴィエ・ジルーただ一人。来季エミレーツ・スタジアムでプレーする選手がこの4人の中から生まれるかもしれない。