先日、ゼップ・ブラッター氏が自身5度目となるFIFA会長選への出馬に意欲を見せた。

足かけ16年間、FIFA会長職の座を守り続けてきたブラッター氏。来年5月に待ち構えるFIFA会長選を前に出馬の可能性を仄めかしたが、その対抗馬として噂されているのが、ヨーロッパのボス、ミシェル・プラティニUEFA会長である。

FIFAとUEFAの権力闘争は今に始まったことではなく、1998年には前UEFA会長レナート・ヨハンソン氏が、ジョアン・アヴェランジェ氏のポストをめぐる会長選に出馬。結果は現職のブラッター氏に敗れ会長職に就くことはできなかったが、FIFAとUEFAという二大組織の覇権争いの激化はこれからも続くことだろう。

そんな二大勢力からの出馬が予想される次期FIFA会長選を前に、サッカー界の“キング”が黙っていなかった。

かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍したエリック・カントナの意見を聞いてみよう。

エリック・カントナ

「こんなのはもはや政治だ。かつてプラティニは偉大な選手であったし、今なおサッカー界で偉大な男だが、今日では政治家のようだ。

その一方で、FIFAが政治家ばかりで組織される中、会長選に元プロ選手が選出されれば素晴らしいことだ。伝染病かコレラ(ブラッターとプラティニのこと)から1人を選ばなければならないとなれば、医者に診てもらった方がいいね。

プラティニはFIFAの会長になりたがっていて、ブラッターは現職の維持を望んでいる。ブラッターは先日、『2022年に予定されているカタールW杯が間違った選択であったことは事実だが、それはプラティニのアイディアだった』と話していたね」

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