厳しい不況下に置かれているイギリスだが、プレミアリーグの盟主、マンチェスター・ユナイテッドは冬の訪れを告げる冷たい風に抗っている。
今年7月にアメリカの経済誌『Forbes』が発表した、「世界でもっとも資産価値の高いスポーツチーム」トップ50において、NFLの雄ダラス・カウボーイズを押さえ、1位の評価を与えられたユナイテッド。その7月から9月までの三ヶ月で、収益を約7380万ポンド(約89億円)、16.6%も押し上げたようだ。
特に大きかったのは、スポンサーシップ及びライセンス契約による商業収入。8月に更新したDHLとの契約や、同じく8月に3年間のパートナーシップ契約を結んだベトナムの携帯電話最大手Beelineなど、22%、約2960万ポンド(約35億円)の増加となった。
これにより、債務は約4億3300万ポンド(約524億円)にまで削減されたようだが、一方で8月に報じられたシンガポール取引所への新規株式公開は、市場の動きが読みづらいこともあってか現在も見送られたままとなっている。
(筆:Qoly編集部 O)