日本代表DF鈴木淳之介が所属するデンマーク王者のコペンハーゲンは、4日にUEFAチャンピオンズリーグのトッテナム戦を戦った。

トッテナムは日本代表DF高井幸大を保有するイングランドの名門だが、この試合を迎えるにあたって不穏なムードが漂っていた。

1日に行われたチェルシー戦に0-1で敗れた後、トーマス・フランク監督の握手をミッキー・ファン・デ・フェンとジェド・スペンスが無視する様子が物議を醸すことになったのだ。

そうしたなか、トッテナムはコペンハーゲン相手に力の差を見せつけ、4-0の勝利を収めた。

特に話題になっているのが、後半19分にファン・デ・フェンが決めた仰天ゴール。

この時点でトッテナムは退場者を出しており、数的不利となっていたのだが、センターバックのファン・デ・フェンは、自陣ペナルティエリア際でボールを拾うとドリブルを開始。この日も右サイドバック起用された鈴木も含めて、相手選手を次々に抜き去ると、そのまま相手ゴールに突進して、シュートまで決めてしまったのだ。DFが最後尾から一人で駆け上がりゴールまで決めてしまうのはそうそうないこと。

CL公式サイトによれば、フランク監督は「ファン・デ・フェンはリオネル・メッシになったみたいだった。彼は我がチームのトップスコアラーなので、これを続けてほしい」と称賛していたそう。

指揮官は、”無視騒動“があった後に「当然ながら選手全員が苛立っている。だから理解できる。大きな問題だとは思わない」と語っており、これで一件落着だろうか。

ファン・デ・フェンは、24歳のオランダ人ディフェンダー。193cmの長身ながら、プレミアリーグでもトップクラスのスピードを持ち、今シーズンは全コンペティションでチームトップとなる6得点を叩き出している。

そのファン・デ・フェンは「スペースが広がっているのを見て、『突破して、シュートだ』と思った。ゴールまで行って決めた。あのスプリントは最高の気分だった。『このまま行けるぞ』と思ったし、そうなった」とゴールについて語っていた。

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一方、コペンハーゲンのヤコブ・ニーストルップ監督は、「ひどかった。より強いチームに負けるのは仕方ないが、これは我々が慣れているレベルではない」とうなだれていた。

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