今シーズンから日本代表DF高井幸大がプレーするトッテナムは、1882年創設の名門クラブだ。
昨シーズンはUEFAヨーロッパリーグで優勝したものの、プレミアリーグで17位と低迷した。
そのため、アンジェ・ポステコグルー監督を解任し、デンマーク人のトーマス・フランクを新指揮官に招聘。52歳のフランク監督は、ブレントフォードで結果を残し、トッテナムに引き抜かれた。
トッテナムはフランク新体制下の16試合で7勝4分5敗。リーグでは4位につけているが、1日に行われたチェルシーとのダービーマッチに0-1で敗れ、2連敗となった。
そうしたなか、試合後のあるシーンが物議を醸している。
トッテナムDFミッキー・ファンデフェンとDFジェド・スペンスが、握手をしようと手を差し出したフランク監督を無視してロッカーに引き上げる様子が撮影されており、SNS上で話題になっているのだ。
指揮官は、2人を見つめたまま一瞬立ち尽くしており、一方の2人は何やら不満げな様子だった。
クラブ公式によれば、フランク監督は、試合後の会見で、ファンデフェンとスペンスについてこう語っていたという。
「当然ながら選手全員が苛立っている。彼らは勝ちたいし、いいプレーをしたい、だからそれは理解できる。いい時も悪い時も一貫性を保つのは難しい。
(受け入れられるのか?)
その質問の意図は理解できるが、些細な問題のひとつだ。
我々にはミッキー・ファンデフェンとジェド・スペンスがいて、彼らはできることすべてをやっている。彼らは今シーズンこれまではとてもいいパフォーマンスをしていたし、誰もが苛立っている。
我々は違うやり方をしているので、大きな問題だとは思わない」
枠内シュート1本とトッテナムが苦しんだ試合にファンデフェンとスペンスはフル出場していた。フランク監督は誰もが不満を感じる展開だったとして、2人に理解を示していたようだ。
トッテナムは、4日に鈴木淳之介が所属するデンマークのコペンハーゲンとUEFAチャンピオンズリーグで対戦する。