2018年から森保一監督が率いてきた日本代表。

2024年のアジアカップで準々決勝敗退に終わると、基本システムを4-2-3-1から3-4-2-1へ変更した。

これによって、サイドバックを本職とする選手は影響を受けることになった。

アジアカップにおいて、右サイドバックとして台頭した毎熊晟矢は、昨シーズンにオランダ1部リーグのAZで活躍を見せたものの、一切お呼びがかからず(現在は負傷中)。

また、毎熊の前に右サイドバックでレギュラーを務めていた菅原由勢も代表での立ち位置が微妙になっている。

今シーズン移籍したドイツ1部ブレーメンで活躍しているものの、9月は追加招集、10月は招集されず。

その菅原は、DAZNの『やべっちスタジアム』でこう語っていた。

「競争があるなかで、その競争に打ち勝っていけていなかった自分の実力をしっかり見直すべきだと考えている。

試合に出られなかったら、ただ悔しいと思っていたし、『なんでだよ』『ふざけんな』って気持ちを持って、毎回の練習に行っていた。でも、逆にその感情をプラスに持っていけるように意識していた部分はあった。

やり続けた結果が、インドネシア戦のゴールにつながったと思うので。

他の選手とは違う特徴を持って、それをしっかりピッチで出せるような唯一無二の選手になれるようにしていかなけばいけないかなと思います。

まずは自分のパフォーマンスを、ここドイツで集中してやり切って、結果を出して、ワールドカップに自信を持って行けるようにやっていきたい」

菅原は招集されても代表戦に関われないことが増えるなか、忸怩たる思いをエネルギーにしようと意識していたそう。

そして、2024年11月のインドネシア戦では6試合ぶりに代表戦のピッチに立つと、見事なゴールを決めた。

日本代表、3バックへのシステム変更により「序列を下げた」5名

それ以降も、厳しい状況に変わりはないが、ドイツで結果を残して、本大会行きを狙う考えに揺るぎはないようだ。

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