日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダ。

セルヒオ・フランシスコ新監督を迎えた今シーズンは、一時最下位に転落するなど不調だったが、公式戦3連勝と調子を上げつつある。

1日に行われたアスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーにも3-2で勝利。

足首を痛めていた久保は、4試合ぶりにメンバーに復帰すると、後半18分から途中出場してピッチに立った。

その久保の代わりに先発起用されたのは、ゴンサロ・ゲデス。今シーズン、ソシエダに加入した28歳のポルトガル人ウィングだ。

彼は18歳でポルトガル代表デビューを果たし、かつてはクリスティアーノ・ロナウドの後継者と目されたほどの元逸材でもある。

そのゲデスはソシエダで右ウィングの座を久保と争っているが、『Estadio Deportivo』は、この日の起用についてこう伝えていた。

「監督は久保をベンチに置き、ゲデスを起用する戦略を練った。

ソシエダは、今シーズン屈指の好パフォーマンスを披露し、ダービーでの勝利を収めた。

(解任説もあった)セルヒオ・フランシスコ監督は、厳しい監視のなかで臨んだ試合で3連勝を飾り、勝点3は大きな救いとなった。

この試合の鍵となったのはゲデスだった。素晴らしいプレーを見せたポルトガル人選手は、攻撃において重要な役割を果たし、ソシエダでの初ゴールも決めた。

ゲデスの起用は指揮官にとって賭けだった。

セルヒオ・フランシスコ監督は、ダービーで重要な役割を果たすために回復を急いだ久保をベンチに置いたことで全員を驚かせた。

この日本人は今シーズン、期待されたほどの活躍を見せられていない。バスクメディアの情報によると、久保は指揮官のプロジェクトに完全に納得しておらず、一方、指揮官はゲデスの序列を上げて久保をベンチに置くことを躊躇しなかった。

現在も100%のフィジカルコンディションではないゲデスに賭けたのだ。そして、ゲデスはソシエダ加入以降で最高のパフォーマンスを披露し、監督の決断は正しかったことが証明された。

現在、ポルトガル人はスタメン争いで久保をリードしており、次節もそのままである可能性が高い。

途中投入された久保も意欲を見せ、監督の信頼を再び勝ち取ろうと好プレーを見せた」

久保を先発起用せず、ゲデスを先発させたのは、驚きの采配だったというが、それが功を奏したとのこと。

日本代表選手とポジションを争う5人の「スター選手」

ソシエダは7日にエルチェと対戦するが、ゲデスが引き続き先発起用されるのか、久保がポジションを奪還するのか、注目される。

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