日本財団は30日、スポーツやアスリートの力を活用して社会貢献活動を推進するプロジェクト「HEROs~Sportsmanship for the future~」の一環として、活動のロールモデルを表彰する「HEROs AWARD 2025」において、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)とソフトバンク株式会社の受賞が決定したと発表した。

HEROsは、アスリートによる社会貢献活動を促進することで、スポーツでつながる一般の方の関心・行動喚起を促し、社会課題解決の輪を広げていくことを目的として、2017年にスタート。

この一環で実施しているアウォードでは、過去に元プロ野球選手の和田毅さんやサッカー元日本代表の本田圭佑さん、プロボクシングの那須川天心さん、千葉ジェッツふなばし、そして日本プロ野球選手会など、計41のアスリート・団体を表彰してきた。

第9回となる今回、団体・企業の受賞者として、JFAによる、全国各地のサッカー協会と連携した被災地の復興・復旧を図る取り組み「47都道府県のサッカー協会が連携し、サッカーを通じて被災地に希望の灯りをともす被災地復興支援活動」と、ソフトバンクによる、スポーツ教育の地域格差解消と次世代の担い手育成に向けた取り組み「テクノロジーの力によってスポーツ教育の幅を広げる『AIスマートコーチ』プロジェクト」が決まった。

このうち、JFAが受賞したプロジェクトの詳細はこちら。

プロジェクト名:
47都道府県のサッカー協会が連携。サッカーを通じて被災地に希望の灯りをともす。

取り組む社会課題:
能登半島地震、東日本大震災、熊本地震、集中豪雨など日本のさまざまな災害に対し、47都道府県のサッカー協会で連携し、復興・復旧に取り組む。ビジョンJFAの理念のもと、サッカーを通じて人々の心身に安全と健康をもたらし、サッカーを安心して楽しむ環境をつくる。

目標/ミッション:
子どもたちのこころケアを中心に、スポーツ機会を奪われた子どもたちへのスポーツ支援などを通じて災害時のストレス緩和し、子どもたちが将来へ希望や夢を持てる環境づくりを目指す。

事業内容:
・被災地域における子どもたちのこころの支援(スポーツ交流や用具提供等)
・被災地域で必要とされる支援物資の提供
・被災地域及び避難先でのチームの交通費や会場費の補助
・上記各種支援及び被災地の復興につながるクラウドファンディングやサッカーファミリー復興支援金募金の実施など

活動の成果:
能登半島地震発災後から2025年6月までに計153回、のべ12,495人もの子どもたちにケアを能登半島で実施。のべ574人ものアスリートが訪問活動に参加した。さらにJFAサッカーファミリー復興支援金として全国から募った募金は8,700万円を超える金額にのぼり、経済的支援・被災者たちの心のケアの両面から被災地を支え続けた。

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すでに受賞が決まっている大相撲の元横綱・白鵬翔さん、フェンシング元日本代表の池田めぐみさんとともに、アウォーズの授賞式は12月に都内にて開催される予定だという。

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