[J2第34節、ジェフユナイテッド千葉 0-0 ブラウブリッツ秋田、10月26日、秋田・ソユースタジアム]

千葉は秋田にスコアレスドローとなり、2連勝を逃した。

センターバックで先発したDF河野貴志は攻めればロングフィードで局面打開を図り、守れば打点の高いヘディングで見せ場を作った。

昨季まで秋田に所属していた河野は古巣相手に勝利をつかめなかったが、自身がチームを勝利を導く選手になると誓った。

勝利へと導く選手に

試合は痛み分けに終わり、J1復帰に向けての勝点3を千葉は逃した。

取材に応じた河野はきびしい表情を浮かべていた。

「僕たちは勝点3が最低限で秋田に挑みましたけど、結果として0-0で…。決定的なチャンスも、前半に作りましたけど、そこを決め切れない、いまの自分たちの力なのかなと思いました。ゼロで終えることができたことはプラスの面だと思いますけど、僕たちは勝ちが絶対条件だったので悔しいですね」と、肩を落とした。

それでも長所のロングフィードで局面打開を図り、守備では身体能力の高さを生かした空中戦でピンチの芽を摘むなど2試合連続クリーンシートに大きく貢献した。

精度の高いフィードでゲームを組み立てた河野(左)

「相手にシュートも打たせていないです。そこはプラスだと思いますけど、勝たないといけないので、そこをもう1回改めてやっていければと思っています。こういった接戦でなかなか点が入らないときこそ、セットプレーがすごく大事になると思います。そこでいかに自分の力が発揮できるか、できないかが、チームに自分の力がかかっているといっても、おかしくないです。僕がチームを勝たせる選手になりたいと思っています」と誓った。

チームを勝たせる選手になる。圧倒的な空中戦の強さを誇る河野だからこそ、力強く宣言できる抱負だ。相手より先に跳躍し、エアバトルを制してチームを勝利に導きたい。

ヘディングで相手の浮き球を処理する河野

「相手より先に飛ぶ部分や、相手によって走り方を変えますけど、きょうの秋田のフォワードは、リーグの中でも屈指だと思います。選手によっていろいろ特徴が違いますけど、先に落下地点に入るプレー、先に飛ぶというのは、誰とやるときも人を見て意識してやっています」と空中戦のコツを明かした。

千葉が誇るエアマスターはこの日ネットを揺らせなかったが、次戦以降にその口火を切って白星を重ねる。