今月1日から3日までの間、東京の駒沢オリンピック公園で開催されていた『ワールドサッカーフェスタ70+ 2025 TOKYO』。
日本の他、世界各国の代表チームが東京に集結。70歳以上、75歳以上、80歳以上のカテゴリーに分けられ、各国代表チームが世界王者を目指して熱い試合を繰り広げた。
ドイツメディア『Braunschweiger Zeitung』は22日、この大会に参加したドイツ代表チームを特集。選手たちの日本での「忘れられない」体験を伝えた。
O-70ドイツ代表は、全12チーム中11位の結果に終わった。
それでも、同チームのハンス・オットー・シェッティアーさんは日本での滞在を振り返り、「日本人の親切さ、秩序、そしてお互いに対する敬意に圧倒されました」と語った。
さらに「街はとても清潔で、壁や電車の中に落書きや汚れがまったくない。東京という街は、まさにコンクリートの巨大都市そのものだ」と、自身が見た東京の街並みについて説明した。
O-75ドイツ代表は、75歳以上のカテゴリーで見事に優勝。同メディアは、「会場まで“1時間半”というハードスケジュールにも関わらず、選手たちは絶好調だった」と、圧倒的な強さで優勝した同チームの快進撃を伝えた。
この大会でO-75代表のゴールマウスを守り、チームの優勝に貢献したローラント・ツァーンさんによると大会期間中は苦難の連続だったという。
「最初の3日間は胃の調子が悪く、観光には行けませんでした。その後は毎日サッカー漬けで、朝7時に出発して夜7時か8時に帰る日々でした」
ところが、チームの正GKが風邪をひいてしまったため、ツァーンさんは胃の不調、過密日程と戦いながらゴールを守り続けた。
ツァーンさんは「自分でもまずまずだったと思いますよ」と、自身のパフォーマンスを振り返った。
「ベテランワールドカップ」とも言われる同大会は、アメリカ、日本、デンマーク出身のサッカー愛好家3名によって2017年に始まった民間イベント。
歳を重ねてもサッカーを通して世界中の人々と交流し、異文化を体感できる貴重な機会を提供する大会となっている。