イタリアのパルマでプレーする日本代表GK鈴木彩艶。

23歳の若き守護神は、19日に行われたセリエA第7節ジェノア戦で決定的な活躍を見せた。

パルマは前半に退場者を出して数的不利での戦いを余儀なくされると、ジェノアがボール保持率68%、シュート23本と圧倒。

後半アディショナルタイムにはジェノアがPKを獲得し、パルマに絶体絶命のピンチが訪れるも鈴木がその窮地を救ってみせた。

見事な反応で相手のPKをセーブすると、試合は0-0で終了。

鈴木はチームメイトたちから祝福され、マン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。

『Sport Parma』は、「アリガト、鈴木。完璧な試合は存在するのか?百聞は一見に如かずだ。PKを阻止した鈴木は一瞬にして、Suzuki-sanからSan Suzukiへ昇華した」として、9点の高評価を与えていた。

Sanはイタリア語で聖を意味する言葉で、「鈴木さんから聖人スズキ」へ飛躍したということのようだ。また、『Parma Live』も「奇跡的セーブ」と讃えていた。

パルマのカルロス・クエスタ監督も「今日は彼が主役だった。彩艶は模範的なプロフェッショナル。彼はサッカーのために生きている。常に自分をケアしているし、全力を尽くす姿勢で、日々ピッチ内外で模範を示している。ハードワークは報われる、今日がまさにそれだった。彼のパフォーマンスとチームを助けてくれたことが嬉しい」と鈴木の活躍をほめちぎっていた。

海外のマスコミに変な愛称をつけられた日本代表選手たち

一方、数的有利ながら勝利できなかったジェノアのパトリック・ヴィエラ監督は「これがサッカーだ。勝てなかったのは彼(PKを鈴木に阻止された選手)のせいではない」と話していた。

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