[J2第33節、モンテディオ山形 1-1 ロアッソ熊本、10月19日、NDソフトスタジアム山形]
山形は熊本と引き分けて今季初の3連勝を逃したが、順位を12位に上げた。
今月15日に第一子が誕生したFWディサロ燦シルヴァーノが後半20分に2試合連続となるゴールを挙げて愛息の誕生を祝福した。
有言実行の誕生弾
弾丸のようなラインブレイクで先制点を奪った。
後半20分にMF土居聖真の鋭いスルーパスに反応したディサロはスペースに走り込み、相手DFを振り切って左足でゴール左側を射抜いた。
ゴールが決まると、今月15日に誕生した第一子である長男ロナくんの誕生を祝う赤ちゃんジェスチャーを披露した。
「奥さんにも必ず(ゴールを)取ってくると言っていたので、そこは有言実行じゃないですけど、彼にささげるゴールになった」と笑みをこぼした。
仲間たちもストライカーのゴールに歓喜し、先制弾をアシストした土居の呼びかけにより揺りかごダンスも行われた。
「(ゴールを)決めたらやろうと思っていました。ただ思ったよりみんな帰陣が速かったので、周りに人が少ないなと思った(苦笑)。『(ゆりかごダンスを)やろうよ』と(土居)が言ってくれたんですけど、周りを見たら全然人がいなかった(笑)。ベンチの選手が一緒にやってくれたので、なんとかやれて良かったと思います(笑)」と笑いを取った。
残り試合は5試合となった。次節は26日午後1時にホームでRB大宮アルディージャと激突する。大宮を打ち破ってJ1昇格プレーオフ(PO)進出につなげたい。
「(J1昇格PO進出は)他力になる部分もありますけど、まだ可能性がゼロではないので、自分たちのやれるところを1試合、1試合フォーカスして勝っていきたいと思います。先を見据えずに目の前の1試合、1試合を丁寧に戦っていきたい」と意気込んだ。
【インタビュー】鹿島でキャリアを終える選択も、故郷帰還を決断。モンテディオ山形MF土居聖真が決断した移籍の経緯と新たな挑戦
勢いづき始めた山形は、有言実行の愛息誕生弾を決めたディサロを筆頭にチームをJ1復帰へつながる上昇気流を巻き起こす。
(取材・文 宇田春一)