U-20日本代表は、8日に行われたU-20ワールドカップのフランス戦で延長戦の末0-1と敗れ、ラウンド16敗退に終わった。

グループステージを3戦全勝で突破した船越優蔵監督率いるチームは、前のニュージーランド戦でターンオーバーを実施したこともあり、序盤からフランスを圧倒。コンディション的に上回る中で、次々とチャンスを生み出した。

しかし、ゴール前での最後の精度や相手GKの好守もあり、試合はスコアレスのまま延長戦へ。最後は、延長後半終了間際、リュカ・ミシェルの巧みなドリブルからPKを奪われ、そのミシェルに決勝弾を許した。

「決めきるところで決めることができず、フランスはしっかり守って、最後決めきるところを決めました。今受け入れるのは難しいですけど、これが世界の戦いだし、自分たちの『ベスト16の壁』と言われているところの、弱さというか…悔しいです」

試合後のフラッシュインタビューでそう振り返ったのは、キャプテンの市原吏音。この試合も攻守に素晴らしいプレーを見せた20歳のセンターバックは、目に涙を浮かべながら、それでいて堂々とこう続けた。

「船越ジャパンが結成して約2年間、この大会のために本当に頑張ってきましたし、自分たちなら行けると信じて試合をやっていました。本当に応援してくれる人と支えてくれる人、家族とチームメイト、あとはこうやって(現地まで)来てくれている方々の支えがあってここまで来れたと思うので、胸を張って帰りたいなと思います」

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U-20ワールドカップで22年ぶりの準々決勝進出を果たせなかったU-20日本代表だが、2028年のロサンゼルス五輪で中心となるのはこの世代。今大会で味わった悔しさをバネに、さらなる成長を期待したい。

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