チリで開催中のU-20ワールドカップ。

U-20日本代表はグループステージを3戦全勝で突破した。7得点・0失点と強さを見せつけ、現地でも優勝候補に挙げられている。

一方、グループBを戦ったU-20韓国代表は、3日のグループステージ最終戦パナマ戦に2-1で競り勝ち、1勝1分1敗。2位パラグアイと同勝点ながら、総得点数によって3位になった。

6つあるグループで3位になった6チーム中上位4位までが決勝トーナメントに進出できる。

残り2グループが最終節を残すなか、韓国は勝点4で3位グループの首位に立っており、決勝トーナメント行きの望みを残した形。

韓国紙『SPOTV』は、「『崖っぷちで生き残った!』韓国U-20代表、パナマ撃破で起死回生… 16強の夢は続く」と伝えていた。

「U-20韓国代表がついに笑った。土壇場で見せた闘魂の結果だった。

前半開始早々、FVS(Football Video Support)の要請が出された。

韓国選手がペナルティエリア内で倒されたが、主審はノーファウルの判定。イ・チャンウォン監督はFVS(審判にビデオ確認を求める回数制限のあるチャレンジシステム)を要求したが、判定は覆らず。

韓国は諦めず、より攻撃的なプレーを続けると、今大会初となる流れのなかからのゴールが前半24分に生まれた。

その後、後半7分にパナマがこの日最初のシュートで同点に追いつくと韓国はすぐさま反撃を開始。

後半13分、韓国の代名詞とも言えるセットプレーから勝ち越しゴールが生まれた。

後半30分、再び決定的な瞬間が訪れる。韓国DFがペナルティエリア内でクリアしようとした際にボールが腕に当たった。パナマは即座にFVSを要求し、スタジアムは緊張に包まれた。

しかし、主審はハンドの反則ではないと判定。韓国ベンチは安堵のため息をついた。終盤にパナマが攻勢を強めるも、韓国守備陣は体を投げ出して阻止。

終了のホイッスルが鳴った瞬間、選手たちはグラウンドに座り込み、ベンチから走ってきた仲間たちが彼らを抱き締めた。価値ある初勝利だったが、まだ16強進出は確定していない。

韓国はグループステージ3試合で多くの課題を露呈した。内容は着実によくなったが、決定力不足と苦しい攻撃展開は依然として問題として残っている。

16強進出が確定すれば、さらに強い相手と対戦する。より速いテンポと鋭いフィニッシュがなければ、持ちこたえるのは難しい。選手個々の技量だけでなく、チーム全体の戦術的完成度が試されることになる」

韓国は3試合で3得点・3失点。チームには課題が山積しているという。

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日本は8日に決勝トーナメント1回戦を戦うが、韓国と対戦する可能性はない。

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