かつて香川真司もプレーした世界的名門クラブであるマンチェスター・ユナイテッド。

そのユナイテッドで育成された元有望株の発言が現地で話題になっている。

28歳になった現在は英3部レイトン・オリエントでプレーするデメトリ・ミッチェルだ。彼は地元マンチェスター生まれで、イングランドU-20代表経験もある逸材だった。

そのミッチェルが、『From My Left』でこんな発言をしていたのだ。

「(レイトンから)オファーが来たので、ChatGPTを使って契約交渉のやり方や、何を書けばいいのかを聞き始めた。

『昨シーズンはこんな感じ。ロンドンに引っ越すんだけど、生活費はどうなるかな。妻も幼い子供と一緒に引っ越す予定』って質問したのさ。

自分の価値はもう少し高いと思っていたけれど、『あの金額くらいは稼ぐべき』なんて言いたくなかった。

それに代理人を使っていなかったのもある。(代理人への手数料を)自分が契約手数料として受け取った。

ChatGPTはこれまでで最高の代理人さ。代理人の手数料は5%だけど、ChatGPTプレミアムは月額15ポンド(約3000円)だからね。

みんな、サッカー選手は金持ちだと思っている。僕らはとても恵まれているけれど、プロサッカー選手として週に2000~3000ポンド(約40~60万円)を稼ぐのと、医師として同じ週給を稼ぐのとは大きな違いがある。

医師は65歳までその収入がほぼ保証されているのに対し、英3部以下のサッカー選手たちは 1年か2年の契約であるという点だ。

たとえば、週3000ポンドの収入があるとして、45%の税金が課せられ、さらに5%の代理人手数料がかかる。手取りは半分で、週に1500ポンド(約30万円)しか残らない。

誤解しないでほしいけれど、これは確かに大金だ。ただ、住宅ローンや車のローンがあり、妻がマンチェスターから離れて暮らしているために働けない場合、支出は非常に高くなる。

契約が終了すると、月4000ポンド(約80万円)の支出があるため、少し困った状況に陥る。お金と支出には慎重にならなければいけない。

見た目ほど儲かる仕事でも、華やかな仕事でもない。サッカー選手としてのキャリアが終わった後の人生についても考えなければいけない。

65歳まで続けられる仕事ではない。2年間の契約であれば、今後2年間は保証されるという仕事だ」

AIをエージェント代わりに駆使しており、代理人手数料を削減することもできているとか。

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なお、ChatGPTは無料でも使えるが、月額20ドル(約3000円)のPlus、月額200ドル(約3万円)のProという有料版もある。

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