日本企業DMMが保有するベルギー1部のシント=トロイデン(STVV)には、GK小久保玲央ブライアン、DF谷口彰悟、DF畑大雅、MF山本理仁、MF伊藤涼太郎、MF松澤海斗、FW後藤啓介の日本人7選手が所属している。

そのSTVVは、28日に伊東純也が所属するヘンクとのダービーマッチを戦ったが、1-2で敗れた。

開始4分に相手のオウンゴールで先制すると、前半22分には後藤がネットを揺らすもVARで得点は取り消し。後藤にパスを出したイリアス・セヴァウイにファウルがあったという判定だった。

その後、STVVは後半9分にDFが一発退場になると、直後のフリーキックを伊東に決められて同点に追いつかれ、終了間際に痛恨の失点を喫して逆転負けとなった。

STVVとしては判定に不満を感じるような試合展開となったが、後藤の得点取り消しは現地でも物議を醸しているようだ。

ベルギー1部リーグで210試合以上主審を務めた経験を持つベルギー人元審判員のジョナタン・ラルドは、『DAZN Belgique』でこう話していたそう。

「VARが介入したり、介入すべきだと判断された際のフラストレーションは理解できる。それは非常に明確な判断、事実に基づく証拠が期待される状況だ。

今回のケースでは、(STVV)選手がヘンク選手に接触したという印象を受けるかもしれない。しかし、ファウルが実際にあったことを証明する明確な映像は存在しない。

私はあの場面でVARの介入を待っていたわけではなく、むしろゴールが認められることを待っていた」

あれは明らかな誤審だったと感じているとのこと。41歳の同氏は、2023-24シーズン終了後に審判員を引退して、ベルギーサッカー協会の審判部門テクニカルディレクターに就任したそう。

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セヴァウイも『HBVL』で「あの取り消されたゴールとレッドカードで審判が介入し始めた。後藤のゴールの時点で審判はすでに間違っていた。自分はあの局面でミス(ファウル)はしていない」と判定への不満を口にしていたという。

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