アロイージオやリカルド・グラールのように、ブラジル人選手の帰化で有名な中国サッカー。しかしながら、帰化選手の多くは現役引退後に中国籍の放棄などを行うことも多く、中国国内からは問題視する声も上がっている。

そうした中、これまでとは違った形の「帰化スター」が生まれる可能性がありそうだ。

中国メディア『捜狐』は17日、今季からプレミアリーグに復帰したサンダーランドのイングランド人ルーク・オニーンの帰化の可能性について報じた。オニーンはシンガポールにルーツを持つ選手で、イングランド代表のほかシンガポール代表にも出場資格を持っている。彼の父方の祖父と母方の祖父は共に中国人の中国系3世であるという背景から、彼は通常長い時間が必要な帰化の要件を容易に満たすことができるという。

オニーンは現在30歳と代表で活躍できる期間はそう長くないと見込まれているものの、左サイドであればセンターバック、サイドバック、ウイングなど多くのポジションでプレーできる万能性を持っており、人材不足の中国代表において救世主になる活躍ができるのではないかと言われている。

帰化した国の代表でレジェンドになったスター10名

シンガポールには、オニーンの家族のように「華僑」と呼ばれる中国にルーツを持つ人々が多く存在している。華僑系の人々は「帰化戦略」をもくろむ中国代表の救世主となるのだろうか。

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