日本代表MF鎌田大地が所属するクリスタル・パレス。
世界最古のカップ戦とされる英FAカップで初優勝を遂げ、来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を得ていた。
クラブ史上初の欧州コンペティション出場を勝ち取ったはずだったが、『Sky Sports』などによれば、UEFAからELよりカテゴリーが下がるUEFAカンファレンスリーグ(UECL)への出場という降格処分を宣告されたという。
その理由は、マルチクラブオーナーシップ規則違反。
パレスを保有する実業家ジョン・テクスター氏は、フランスのリヨンの筆頭株主でもある。そして、リヨンも来季のEL出場権を得ていた。
そのリヨンは昨季のフランス1部リーグで6位だったものの、財政問題により2部降格処分を受けていたが、それは金曜に撤回された。それを受けて、パレスのELからUECLへの降格も決まった形。
UEFAの規則では、一定の影響力を持つ同一人物または団体が所有するクラブは、同じ欧州コンペティションに出場できない。
パレスは5月末までとUEFAが定めた複数クラブの所有権再編の証明を提出する期限を守れなかったというが、スポーツ仲裁裁判所への控訴を行う見込み。
パレスのスティーヴ・パリッシュ会長は、降格処分は常軌を逸したルールだと憤慨している。
「おそらくヨーロッパのサッカー史上最も大きな不公正の一つだ。
我々は絶望している。これはサッカーにとって悪い日だ。ほとんどのサッカーファン、特に公正な判断ができるファンは、このクラブにとってどれほど不当でひどい不公正な扱いなのか理解するだろう」
なお、昨季プレミアリーグで7位だったノッティンガム・フォレストが、UECLからELに繰り上がる可能性がある。