5日に行われたJ1第23節、横浜FCと横浜F・マリノスによる「横浜ダービー」は、1-0で横浜F・マリノスの勝利に終わった。

試合はスコアレスで迎えた78分、この試合を最後に移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離れるアンデルソン・ロペスがPKを成功。これが決勝点となっている。

ダービーらしい熱戦となった試合だが、ピッチ外では大きな問題が発生していた。

横浜FCと横浜F・マリノスは11日、横浜ダービーで発生した事象についてそれぞれリリースを発信。一部の横浜F・マリノスサポーターによる以下の禁止行為が三ツ沢公園内で確認されたことを報告した。

・発煙筒、花火の使用
・覆面等で顔を隠す行為
・横浜FCサポーターへの挑発行為
・警備スタッフの制止を振り切ってアウェイグッズ規制エリアへ侵入する行為
・警備スタッフの指示に従わない行為
・これらの行為を先導・扇動する行為など

さらに、事態が収まった後も行為者の特定ができず、横浜FCは来場者の安全確保が困難であると判断。その後、マッチコミッショナー、横浜F・マリノス、横浜FCの各関係者により、現場での対応について協議を実施し、3者合意のもと、アウェイ入場ゲートの開門を遅らせることを決定している。

これにより、19:03キックオフの試合だったが、横浜F・マリノスサポーターの入場が完了したのは19:50頃だったという(リリースでは今回の事象の流れも報告されている)。

今回、これらの行為により、現場付近にいた多くの公園利用者、来場者、そしてJリーグを愛するすべての人々に、多大な不安と恐怖を与えてしまったとして、ともに「クラブとして深くお詫び申し上げます」と綴った横浜FCと横浜F・マリノス。

今回の行為について「計画的かつ悪質であり、Jリーグの安全理念に反するもの」と断罪し、そのうえで、横浜FCは「日本サッカーおよびスポーツ文化振興の根幹を揺るがす異常事態であり、許されるものではありません」と怒りを表した。

現在、横浜FCと横浜F・マリノスは連携し、禁止行為を行った個人、およびそれらを先導・扇動した個人・団体の特定と処分に向けて、厳正な対応を進めているとのこと。

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なお、開始から試合を観られなかったファン・サポーターが発生しているため、今回の件に伴うチケットの問い合わせに関して、両クラブおよびJリーグが協議・調整を進めているそう。こちらの推移も見守りたい。

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