東アジアE-1選手権の初戦で香港に6-1の大勝を収めた日本代表。
この試合、4ゴールを決めたジャーメイン良とともに活躍が光ったのが、相馬勇紀と中村草太だ。
前回ワールドカップに出場した28歳の相馬は、2024年夏にFC町田ゼルビアでJリーグ復帰。キャプテンを務めた香港戦では、持ち前のドリブルとチャンスメイク能力でクロスから2アシストを記録した。
一方、22歳の中村は、明治大学から今季サンフレッチェ広島へ加入したニュースター。ルーキーながらリーグ屈指の快速と高い攻撃センスを武器に活躍しており、日本代表デビューとなったこの試合では初ゴールも決めている。
今回の日本代表へ選出されたように、Jリーグ屈指のチャンスメーカーである2人。今季のJ1アシストランキングでも上位に名を連ねている。
J1アシストランキング 2025(23節終了時点)
1.ルーカス・フェルナンデス(セレッソ大阪)14回
2.佐々木大樹(ヴィッセル神戸)7回
3.小屋松知哉(柏レイソル)6回
3.相馬勇紀(FC町田ゼルビア)6回
3.原大智(京都サンガF.C.)6回
3.ファン・アラーノ(ガンバ大阪)6回
3.中村草太(サンフレッチェ広島)6回
8.三浦颯太(川崎フロンターレ)5回
相馬や中村、さらには西村拓真に代わり追加招集された原大智らが3位にランクイン。2位の佐々木大樹も技術レベルが高いうえにハードワークができる王者ヴィッセル神戸の好選手だ。
ところが、そんな彼らを差し置き、異次元のアシスト数を記録している選手が…。来日7年目を迎えたセレッソ大阪のブラジル人MFルーカス・フェルナンデスである。
ルーカス・フェルナンデスは、5シーズンにわたりプレーした北海道コンサドーレ札幌から、2024年にセレッソ大阪へ移籍。加入1年目の昨季、10アシストを記録していきなりJ1アシスト王に輝くと、今季はそれを上回る活躍ぶり。
ここまで開幕から全23試合に出場しており、3ゴール、そして14アシストという驚異の成績を残している。アシストランキング2位の佐々木の実に2倍!
突破力やプレースキックなどキックの正確性に長けるだけでなく、とにかく駆け引きが上手いルーカス・フェルナンデス。そこにアーサー・パパス監督の攻撃サッカーも相まって、今季はアシストを量産している。
前節、ガンバ大阪とのダービーは0-1で敗れてしまったが、J1で現在9位につけるセレッソ大阪。チームの行方とともにルーカス・フェルナンデスがどこまで数字を伸ばすか注目したい。