パレスチナサッカー協会は今月8日、カタール1部アル・アラビに所属するパレスチナ代表FWアルディン・ハッサンがイスラエル当局から拘束されたことについて、「深刻な違反」と公式声明を発表して強く非難した。

エジプトメディア『Mes7at Sport』などが同日に伝えている。

声明によると、ハッサンが故郷を訪問中にイスラエル当局が同選手の自宅に侵入して拘束した。その際、ハッサンがパレスチナ代表のサッカー選手と知ったイスラエルの将校は尋問を行った。

この将校はハッサンに対して「お前のサッカー人生を終わらせる」などと脅迫。また、拘束された同選手の携帯電話は現在、押収されたままとなっており、協会や所属クラブ、家族と連絡がつかない状況が続いているという。

パレスチナサッカー協会は、今回の出来事を「パレスチナ人アスリートに対するイスラエル当局の新たなエスカレーション」であるとし、「国際的な協定への明確な違反」と訴えた。

同協会は日々、イスラエル軍からの攻撃により亡くなったサッカー関係者を更新しており、選手だけでなく、審判やスカウト、アカデミー所属の100人近くの子供らも含まれる。ガザ地区で亡くなったパレスチナ人アスリートの人数は620人を超えている。

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国際サッカー連盟(FIFA)など国際的なスポーツ機関は、このような状況を真剣に議論していく必要があるかもしれない。

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