今月5日にオーストラリア代表、同10日にインドネシア代表と対戦する日本代表。

すでにワールドカップ出場を決めている日本は今回、18歳の佐藤龍之介(FC東京所属)を初招集した。

サッカー界では10代で脚光を浴びる天才的な選手は少なくない。ただ残念ながら周囲の高すぎる期待に応えられず、伸び悩んでしまう選手が多いのも実情だ。

そこで今回は、日本代表に10代でデビューし、そのままフェードアウトせずにワールドカップという大舞台に辿り着いた選手たちをご紹介しよう。

小野 伸二

デビュー:18歳186日(1998年4月1日 対韓国戦)

引退まで天才の名をほしいままにした小野伸二だが、その名声は幼少期から轟いていた。

ユース年代から世界大会を経験し、プロ入りした浦和レッズでも高卒1年目とは思えない圧巻プレーを見せつける。そんな早熟の逸材を当時の岡田武史監督は見逃さず、ワールドカップ初出場を控える日本代表に電撃招集した。

そして1998年4月1日、韓国代表とのワールドカップ共催記念試合でデビュー。同年行われたフランスW杯のメンバーに入り、グループ第3節ジャマイカ戦で途中出場を果たしている。

小野はその後、ヨーロッパの舞台でもその才能を発揮。日本代表としても2002、2006年大会と3大会連続でワールドカップ出場を果たした。

冨安 健洋(アーセナル)

デビュー:19歳341日(2018年10月12日 対パナマ戦)

アビスパ福岡が生んだ最高傑作であり、日本歴代最高レベルのポテンシャルを持つ冨安。

“アジアの壁”と呼ばれた井原正巳監督の抜擢を受け、公式戦デビューしたのは高校2年生だった2015年のこと。翌年にはトップチームへ昇格し、スケールの大きなプレーで注目の的となった。

2018年1月には、10代にしてベルギー1部シント=トロイデンへ。ヨーロッパで出場機会を確保し始めたタイミングで日本代表に初招集され、同年10月に行われたパナマ代表との親善試合でデビューした。

現日本代表のDFリーダーであり、2026年大会の活躍も期待される。しかしここ数年はケガに悩まされており、今シーズンはわずか1試合の出場に終わっている。