選手の移籍が多くなった現代サッカーにおいて、育ったクラブ一筋でプレーする者は本当に貴重な存在になっている。パオロ・マルディーニやライアン・ギグス、フランチェスコ・トッティのようなレジェンドは希少なものだ。

今回は『Planet Football』から「今夏移籍する可能性が高くなっているワン・クラブ・マン』をご紹介する。

トーマス・ミュラー

退団するクラブ:バイエルン・ミュンヘン

来季バイエルン・ミュンヘンでトーマス・ミュラーの姿が見られないのはとても奇妙な感覚だ。

35歳になった彼は、バイエルンで750試合以上に出場したという歴史を抱えながら、今夏アリアンツ・アレーナを離れることになった。リーグ優勝13回、チャンピオンズリーグ優勝2回を含めて33個のトロフィーを獲得したレジェンドだ。

彼はゲルト・ミュラーとロベルト・レヴァンドフスキに次ぐクラブ3位の得点数を誇りながら、クラブの歴史上最もアシストを重ねた選手でもある。

トレント・アレクサンダー=アーノルド

退団するクラブ:リヴァプール

リヴァプールで右サイドバックを務めてきたトレント・アレクサンダー=アーノルドも、この2025年の夏に自身が育ったクラブを離れることになった。

少年時代から赤いユニフォームに身を包み、2016年にトップチームへとデビュー。そしてユルゲン・クロップ監督に見出され、攻撃的なサイドバックとして世界を席巻した。

しかし、契約延長交渉が決裂したために今季限りでの退団を発表。最終戦となったクリスタル・パレス戦では、エモーショナルな別れの場面が見られ、ファンに感謝の意を表した。

おそらくレアル・マドリードへ移籍すると考えられており、イングランド代表のチームメイトでもあるジュード・ベリンガムとクラブレベルでもコンビを組む可能性が高いと言われる。