かつてロマン・アブラモヴィッチがオーナーだったチェルシーは、2022年にトッド・ボーリー氏らによるコンソーシアムによって買収された。
『Telegraph』などによれば、コンソーシアムの一員でチェルシーの共同オーナーのひとりであるハンスイェルク・ヴィース氏がセクシャルハラスメントで訴えられたという。
89歳の同氏は、純資産42億ポンド(8123億円)と推定される大富豪である。
セクハラの被害を訴えたのは、ヴィース氏が経営するワイナリーで夫とともに働いていた30歳の女性。
女性は当時80代だったヴィース氏から勤務中に体を触られたり、複数での性的行為を強要されそうになったなどと主張しているという。
「愕然として、嫌悪感を覚えた」ものの、当時は失職を恐れて公にできなかったとも。2024年に夫婦は退職し、このほど賠償請求を行った。
一方、ヴィース氏側は疑惑を否定。「何年も家賃を支払わずにワイナリーに住むこと、オーナーの費用でヨーロッパやカリブ海諸国などへ頻繁に同行すること」など「オーナーの寛大さを悪用してきた」と反論している。