吉田麻也と山根視来の日本代表経験者が所属するMLSのLAギャラクシー。

10年ぶりに全米制覇を成し遂げた昨季の王者は、今季開幕12試合でいまだ0勝と苦しんでいる。

5日のスポーティング・カンザスシティ戦は吉田のオウンゴールによって0-1で敗れ、MLS史上初めて被シュート数0本で負けたチームになった。

さらに、11日のニューヨーク・レッドブルズ戦は0-7で歴史的大惨敗。後半アディショナルタイムには山根が痛恨のオウンゴールを喫している。

ここまで3分9敗のギャラクシーは、西地区ダントツ最下位。28失点、得失点差マイナス20は両地区ワースト。開幕12試合未勝利はMLS王者として史上最悪の記録だとか。

試合直後のピッチではグレッグ・ヴァーニー監督が選手たちを集めて何か言葉をかける光景もあり、吉田と山根も沈痛な面持ちだった。

指揮官は「シーズン中に稀に大惨事に遭遇することがある…我々は最悪だった、それだけだ」と語っていたとのこと。

なぜ全米王者が最弱チームになってしまったのか…。

『Los Angeles Times』は、怪我人やサラリーキャップによるチーム再編の影響などを指摘している。

元バルセロナの主力MFリキ・プーチは靱帯断裂で長期離脱中、また、彼の穴埋めと期待された元ドイツ代表マルコ・ロイスも(もともと)怪我がち。

さらに、MLSの給与制限に対応するため、昨季のチーム得点王だったFWデヤン・ヨヴェリッチらを放出せざるを得なかった。

同紙は「問題が誰がチームを去ったかではなく、誰が残ったかに関係しているはず」「(11試合で)11通りの異なるラインナップを試してきたが、依然として硬直的で予測しやすいプレースタイルをとっており、昨季のチームには合致していたものの、今季の選手層には合わない」などとも指摘している。

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