ロビー・キーンやズラタン・イブラヒモヴィッチ、リオネル・メッシのように、アメリカMLSへの移籍によって再びキャリアが花開くことになった選手がいる一方、逆にサッカー界の表舞台から去ってしまったスターも多い。
今回は『Planet Football』から「アメリカMLSへの移籍後に存在感を急速に失ってしまったサッカー選手」をご紹介する。
ジェルダン・シャキリ
MLSでの所属クラブ:シカゴ・ファイアー
リヴァプールで控え選手だったころも、ユルゲン・クロップ監督が率いるチームに欠かせない「左利きの達人」として愛されたシャキリ。しかし2021年にリヨンへ移籍した後、わずか半年でシカゴ・ファイアーへと加入した。
スイス代表のシャキリはクラブ史上最高額の移籍金で獲得された期待の選手であったが、それに応えることはできなかった。「MLS史上最悪のコストパフォーマンス」とまで評されるほど目立った成績を残せなかった。
2024年には母国スイスのバーゼルへ復帰したものの、スーパーリーグで8位に沈み、欧州大会にも出場できない状況に。EURO2024では一瞬大きな注目を集めたが、チームはイングランド戦におけるPK戦敗退で大会を去っている。
ルイス・ムリエル
MLSでの所属クラブ:オーランド・シティ
アタランタ時代、スーパーサブとして大活躍していたムリエル。ガスペリーニ監督の下で短い時間の中ゴールを量産して注目を集めていた。彼がMLSに移籍したのは2024年で、オーランド・シティへと加入した。
しかしこの移籍はあまり話題にならず、MLSをかなり熱く追っているヘビーなファン以外にはほとんど知られていないほどである。
オーランドはカンファレンス決勝まで進んだものの、ムリエル自身はデビューシーズンでたった5ゴールに終わった。今季は「スター選手枠」で加入した責任が求められる年になるだろう。