夢の国立でのプレー
今季の大宮は、開幕4連勝でスタートダッシュを切るも、J2第5節サガン鳥栖戦で今季初黒星を喫してからは、調子の浮き沈みが激しい状況が続いている。
その中で迎えた首位千葉との国立決戦は、オレンジと紺の勇者たちにとって、背水の陣だった。
大宮の背番号42は「試合前から(千葉を)『止めるのは俺たちだ』と話していました。最近、不甲斐ないゲームをファン・サポーターの方々に見せてしまっていたので、もう一度自分たちを信じて応援してもらうために、今週は何が何でも勝たなくちゃいけないと思っていました。そういう面では、全員が気持ちのこもったプレーで、もう一度信じてもらえるようなゲームができたんじゃないかと思います」と並々ならぬ覚悟を持って決戦に臨んだと話した。
藤井は国立競技場でのプレーに強い憧れを持っていたという。
「僕が大学3年ぐらい(のとき)に、日本対ブラジルの親善試合をここ(国立競技場)で観て、『いつか自分もここに立ちたい』という思いでずっとやっていた。きょうはそれが叶って良かったかなと思います」とうれしげに話した。
続けて同選手は「これまではスタンドで国立(での試合)を観る身でしたし、『いつこのピッチに立てるんだろう』『いつかこのピッチに立ちたいな』という想いの中、ずっとサッカー選手としてキャリアを歩んできた。その中で、こうやって素晴らしい環境をつくってくださった千葉の運営の方々や大宮のファン・サポーターのみなさんに感謝したいと思います」と、試合開催に携わった千葉のスタッフや試合を盛り上げたファン・サポーターへの感謝の気持ちを伝えた。
大宮は次節、5月10日午後2時からホームのNACK5スタジアム大宮で、現在リーグ2位のベガルタ仙台と直接対決をする。
両チームの勝点差はわずか1ポイント。J2優勝に向けて絶対に負けられない。
大宮の背番号42は「仙台さんもすごく好調ですし、少し試合を見ましたけど、J2でもいま1番勢いがある強いチームだなと。
きょうの勝ちをより価値あるものにするためには、次のゲームで絶対に勝たないといけないと思います。次は自分たちの『要塞』で(試合が)できるので、ファン・サポーターの方々とともに勝利を目指して頑張りたいです」と勝利の勢いに乗り、上位対決での連勝を誓った。
来日したクロップ氏も大興奮!藤井の劇的ゴールでRB大宮アルディージャが開幕白星発進!
藤井は“要塞”NACK5スタジアムを再び歓喜の舞台に変える。
(取材・文 縄手猟)