スウェーデンメディア『FotbolDirekt』は27日、同日限りでの現役引退を表明した元セレッソ大阪・ファジアーノ岡山のブラジル人FWリカルド・サントスのインタビューを公開した。
2006年にブラジル4部ボアヴィスタSCでプロサッカー選手としてのキャリアを歩み始めたサントスは、翌年にスウェーデン1部カルマルFFに移籍。
2012年まで同リーグで活躍し、2016年1月に当時J2を戦っていたC大阪へ移籍すると、2016JリーグYBCルヴァンカップでは大会2位タイの4得点を挙げる活躍を見せた。
2018年4月には当時J2の岡山へ移籍を果たすも、15試合無得点の結果に終わった。
同メディアが公開したインタビューでは、引退に至った経緯や現在も続くC大阪のサポーターとの交流について話している。
現役引退の理由について尋ねられた同選手は「チームには多くの若い選手が入団し、私自身もひざのケガに悩まされました。軟骨が少し損傷していて、それでも最後までプレーできましたが、これ以上悪化させたくないと思い、現役引退を決めました」とケガによる引退だと説明した。
未だにC大阪で絶大な人気を誇っている理由について、サントスは「彼ら(セレッソ大阪)は当時J2にいて、J1に戻って何かを勝ち取りたいと願っていました。そして私たちはJ2から昇格し、昇格初年度に二つのカップ戦のタイトルを手にしました。それまでセレッソは一度も優勝した経験がなかったので、私はクラブの歴史の一部となりました。いまでもセレッソサポーターがタイまで試合を観に来てくれています」と話した。
また、現在もC大阪サポーターとの交流は続いているという。
「彼らはいまでもメッセージを送ってくれます。セレッソはプレシーズンにタイに来ることが多く、その際は私もホテルへ行ってみんなに挨拶をしています。あの時代は本当に素晴らしい時間でした。歴史をつくり、いまでも覚えてくれていることがとてもうれしいです」
クラブの歴史の一部となったブラジル人FWは「セレッソはこれからも私の心に残るクラブです」とC大阪への特別な愛情を伝えた。