多くの日本人選手がプレーするベルギー1部リーグ。すでにレギュラーシーズンは終了し、プレーオフの戦いが始まっている。
日本代表DF町田浩樹が所属するユニオン・サン=ジロワーズは、20日に行われた上位プレーオフ第4節のヘンク戦に2-1で勝利した。この結果、両チームの勝点は40で並んだ(首位クルブ・ブルッヘとの勝点差は2)。
ユニオンにとっては大きな勝利だったのだが、ある問題行為が物議を醸している。
1点を追うヘンクが後半アディショナルタイム4分に最後の攻撃に出ようとした場面、ユニオンの関係者がプレー中のピッチに別のボールを投げ込んだため、試合は一時中断される事態になったのだ。
この卑怯な振る舞いにヘンク側は憤慨し、ユニオンの用具係にレッドカードが提示された。
『Sporza』によれば、勝利したユニオンのセバスティアン・ポコニョーリ監督も褒められた行為ではないと述べていたそう。
「正直に言わなければならない。見苦しいものだったが、決して計画されていたものではなかった。ロッカールームでこの件について話し合った。最後に難しいことになってしまったので、審判団に謝罪しに行った。
(ボールを投げたのが)誰だったのか?まだ映像は見ていない。スタッフの誰かだと思う。用具係が自ら犠牲になったのか?本当に分からない」
DAZNで解説した元ベルギー代表FWヘルト・フェルヘイエンも「私ならあの男を二度とベンチに座らせない」と断罪していた。
退場になったのは用具係だったが、審判団は実際にボールを投げ込んだ人物を特定することはできず。
ルールでは「テクニカルエリアに入ることのできる者、もしくは退場になった競技者による反則があり、その反則を行った者を特定できない場合、テクニカルエリア内にいる上位のコーチが罰則を受ける」とされている。
そのため、”犯人“が特定できなかった場合はポコニョーリ監督が退場になるところだったが、用具係が名乗り出たという。
ただ、用具係は自ら身代わりになった可能性が高いとされており、実際にボールを投げ込んだのは22歳の控えGKだったとされている。