Qoly専属評論家の元Jリーガー高木義成さんがサッカー界の疑問や問題などに独自の視点で切り込む『高木義成の高木式GK視点コラム』。
連載第4弾は日本のサッカーに衝撃を与えたテクニシャンへの追悼文だ。
今月1日に2022年から精巣がんと闘病していたと報じられていたレアンドロ・ドミンゲスさん(享年41歳)が亡くなった。
柏レイソルでは2010年にJ2優勝とJ1昇格に貢献したドミンゲスさん。翌年にはリーグ戦30試合15得点7アシストを記録し、史上初となるJ1昇格年でのJ1制覇に導いたほか、自身はリーグMVPに輝いた。
柏、名古屋グランパス、横浜FCでプレーしたテクニシャンの急逝し、多くの関係者、ファンは悲しみに包まれた。
名古屋時代にともにプレーした本媒体専属評論家の高木義成さんがドミンゲスさんと過ごした日々を回想し、追悼した。
毎週のようにバーベキューをする仲だった
(訃報が届いたときは)俺は寝ていたんだよね。 (元の名古屋グランパスの)竹内彬と矢野貴章と磯村亮太のライングループのメッセージが10件以上溜まっていた。「なんかあったのかな」と思ったら、ニーヤン(レアンドロ・ドミンゲスさんの愛称)が亡くなったと連絡があった。
(ニーヤンの)病気は気にしていたけど、「早いな」と思ったよ…。
(ニーヤンの病気は)どこかのタイミングで聞いたんだよね。だけど、「大丈夫みたいだよ」とも聞いていた。ただブラジルにいると詳細は分からない。
ダニエル(・シルバ・ドス・サントス)、藤川(孝幸)さん、ロリ(・パウロ・サンドリ)さんが亡くなったときもそうだったけど、一緒にやっていたサッカー関係者で、特にチームメイトが亡くなるのは辛いよね。
もちろん対戦相手でもすごく辛いことはあったよ。工藤(壮人)くんが若くして亡くなったときもね。ただチームメイトだと余計にね…。
(ニーヤンは)すごく無口だよね。 無口だけど、たまに含み笑いをしてね。サッカーに対してストイック。あの風ぼうから結構怖かったりするのかなと思っていたけど、ビールばっかり飲んでいるイメージがあった(笑)。
名古屋のときはダニエルソン、闘莉王とかブラジル人のみんなと毎週のようにバーベキューをやっていたから、ニーヤンもそこにいたからね。
年下なのにみんなからニーヤンと呼ばれていたけど、彼はあの風ぼうで41歳でしょ?見た目は50歳ぐらいに見えるよね(笑)。
俺はエジムンドに似ていると思っていたよ。雰囲気は物静かだけど、笑うときは笑う。ブラジルでも彼はすごかったみたいだよね。CBF(ブラジルサッカー連盟)のインスタでも追悼していたから。