国際オリンピック委員会(IOC)は4月9日に行われた会合において、2028年のロサンゼルス五輪における男女サッカー競技の参加チーム数を承認。

アメリカで人気の高い女子サッカーが12→16と4チーム増やす一方、男子サッカーは逆に16→12と4チーム減らすことが決定した。

これを受けて、日本サッカー協会(JFA)は10日、宮本恒靖会長と佐々木則夫女子委員長のコメントを発表している。

宮本恒靖会長

「男子に関して、オリンピックへの出場枠が減ったことでアジア予選が更に厳しくなることは間違いない。アジアの出場枠が最終的に何枠になるのかは現時点で認識していないが、一戦一戦が負けられない戦いになる。

パリオリンピック出場を勝ち取ってくれた大岩監督の経験が生きると思うし、JFAとしても出場権獲得に向けて全力で取り組んでいきます。

女子に関して、出場枠が拡大したことは歓迎。アジア予選も決して簡単ではないが、なでしこジャパンはニールセン監督のもとで再び世界一になることを目指していて、そのために一歩一歩着実に進んで行くことが重要だと考えている。

27年の女子ワールドカップとともに28年のオリンピックの金メダルを目標に強化に努めていきます」

佐々木則夫女子委員長

「国際オリンピック委員会(IOC)が、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックのサッカー競技について、チーム数の変更があること、具体的には、女子サッカーの参加チーム数を「12」から「16」に増加したことは、承知しています。

女子サッカーに携わるものとして、世界における女子サッカーの拡大・発展の方向性は嬉しいことであり、現時点では、アジアの出場枠にどのような変更があるかは把握していませんが、この決定を受けて出場枠が増える可能性があることは、日本の女子サッカーとしても喜ばしいことです。

私自身の経験では、なでしこジャパンの監督として、2008年の北京オリンピックでは、それまでの出場枠の「10」から「12」に増えたことを経験し、12年のロンドンオリンピックでは決勝まで進んだものの、次の16年のリオデジャネイロオリンピックはアジア予選で敗退しました。

今回の女子サッカーの出場枠増加が、なでしこジャパンのロサンゼルスオリンピック出場を何も保証していないことは十分理解しており、ニールセン監督が率いるなでしこジャパンの強化方針に変更はありません。むしろ、出場枠が増えることで、他のアジアの国々も出場権を得ようとさらにモチベーションが上がることが予想されるため、アジア予選がより厳しいものになるかもしれません。ただ、我々はどのような状況であろうと、一つ一つ着実に積み上げて、オリンピックの金メダルを目指していきたいです」

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五輪では競技ごとに参加選手の割り当て数が決まっている。今回、大会主催者との取り決め上、単純に女子を増やすだけではその上限を超えることになってしまったため、やむなく男子を減らすことになったそう。

IOCとしては将来的に男子と女子の不均衡を解決するため、男女を同じ規模で開催することを望んでいるという。

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