2028年にアメリカ合衆国で行われるロサンゼルス五輪。そのサッカー競技は、大会の歴史上初となる「男子よりも女子のほうが規模が大きい」ものになることが決まった。
『Guardian』によれば、水曜日に行われた国際オリンピック委員会(IOC)の会合においてそのプロジェクトが承認されたとのこと。
これまで五輪のサッカー競技は男子が16チーム、女子が12チームで行われてきた。
しかしながら、2028年に控えているロス五輪においては男子が12チーム、女子が16チームという規模で開催されることになった。
この変更の理由について、IOCは「アメリカにおける女子団体スポーツの人気が急激に高まったこと」をあげており、その成長を反映させたものだと伝えられている。
IOCのスポーツディレクターを務めているキット・マコーネル氏は会見において「成長を反映する何かを行いたかった。そして、アメリカは女子サッカーの人気が最も高い国であることも反映したかった」と説明したという。
オリンピックに女子サッカーが導入されたのは1996年のアトランタ五輪が初めてのことで、その際は8チームの参加で開催されていた。
それから29年が経過しているが、これまでは男子チームよりも女子チームの数が上回ることは一度もなかった。五輪の歴史上初めて女子のほうが規模が大きい大会となる。
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なお、IOCは将来的に男子と女子の不均衡を解決するために同じ規模で開催することを望んでいると言われるが、その一方でサッカー競技は登録選手やスタッフ数が多いため、その影響で2028年大会ではチームの総数を増やすことができなかったと伝えられている。