W杯優勝へ自信!5度目の正直に懸ける
この日はトレーニング前にMF堂安律(ブンデスリーガ、SCフライブルク)、MF南野拓実(リーグ・アン、モナコ)、DF菅原由勢(ゆきなり、プレミアリーグ、サウサンプトン)、DF板倉滉(こう、ブンデスリーガ、ボルシアMG)らに対して、グループリーグ敗退に終わった2014年のブラジル大会の経験を共有した。
「自信が過信だったと気付かされた大会でした。このチームも、このままうまく行き過ぎると良くない。もちろん、負けは許されないのかもしれないけど、負けて学ぶこともあると思うので、『足元をすくわれないようにしないと駄目だぞ』と話しました」と、後輩たちにあえて厳しい言葉を投げかけた。
また、ファンとのコミュニケーションも欠かさない。
公開練習となった22日には、別メニューでランニング中のベテランに対して「ブラボー!」と大きな声援が送られた。声が掛けられる度に何度も「長友だよ!」とお笑い芸人顔負けのツッコミを披露し、サポーターを喜ばせた。
たとえプレーできなくても、言葉や姿勢で日本代表を先導する長友は、既にW杯のトロフィーを掲げる姿をイメージしている。
「ブラジル(W杯)のときは、『優勝する』と言っているんだけど、本当に心の底から描けてはいなかった。でもいまは、このメンバーで一つになって戦えば、『優勝いけるな』と心から思っています。次が5度目の正直ですね」と北中米大会に懸けている。
W杯で優勝してみせる。もちろん、プレイヤーとしてだ。
日本代表DF長友佑都が活躍!インテルの「歴史上最高の10選手」
長友は「緊張感はありますが、絶対に(ポジション争いに)入り込んで勝っていける自信はある。W杯に出ているイメージもできているので、やるべきことを積み重ねれば、そこにたどり着けると思っています」と、ここから始まるし烈なメンバー争いへの意欲を燃やしている。
(取材・文・写真 浅野凜太郎)