スペイン紙『RELEBO』は1日、スペイン1部FCバルセロナのアカデミーやJ1アルビレックス新潟などでコーチを務めたスペイン人指導者オスカル・エルナンデス氏へのインタビューを実施。同氏はレアル・ソシエダの日本代表MF久保建英やバルセロナの17歳のスペイン代表FWラミン・ヤマルを発掘・指導したことで知られている。

オスカル氏と久保の出会いは2009年に横浜で実施されたバルサアカデミーキャンプでのこと。同キャンプで4歳年上のグループと一緒にプレーするなど、目覚ましい活躍を見せた久保に対し、オスカル氏はバルセロナのトライアウトを受験できるよう奔走した。

当時のバルセロナアカデミーの責任者を務めていたアルベル・プッチ氏(元J1新潟監督)ら首脳陣からは、10000km以上離れた日本の選手を獲得するという試みについて「狂気の沙汰」と言われながらも、なんとか説き伏せ実現したトライアウトでも久保は大活躍。当時の久保が見せた才覚はヤマル以上のものだったようだ。最終的にバルセロナとの契約に至り、久保はスペインへ移住した。

この過程ではアトレティコ・マドリーをはじめとした複数のビッグクラブも興味を示すほど、久保の才覚は噂になっていたようだ。

また、同紙はオスカル氏による当時の久保のスカウティングレポートを公開。当時の久保に対して、ドリブルやフェイントなどで見せていた極めて高い技術力や戦術理解度の高さ、献身的に守備を行う規律遵守の精神面などを高く評価している。

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久保の父親・建史氏は自身の著書『おれ、バルサに入る!夢を追いかけるサッカー・キッズの育て方』で「オスカルがいなかったら、建英はプロのサッカー選手にはなれなかっただろう」と語っている。オスカル氏との出会いが無ければ、ラ・リーガ最高峰の選手として活躍する久保の姿も見られなかったのかもしれない。

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