今季から英2部のリーズでプレーする日本代表MF田中碧。
リーグ2位につけるチームのなかで、29試合に出場しており、現地での評価を高める活躍を続けている。
『Opta Analyst』は、「アオ、レッツゴー。田中はプレミアリーグを狙うリーズの司令塔だ」として1万文字を超える特集記事を組んでいた。
「田中はチャンピオンシップ(英2部)で90分平均90回のボールタッチを記録しており、リーグで最もアクティブな選手のひとりである。
しかし、その量にもかかわらず、ボールを失わないという点でも最も効率的な選手のひとり。ボールを失っているのはわずか10%で、これは今季900分以上プレーしたMFの中で2番目に低いボールターンオーバー率だ。
田中が強化に役立ったもう一つの側面がある(守備)。
ボールを持っているときはほとんど動じないが、26歳の彼はボールを持っていないときの働きで多くの人を驚かせた。
パスクオリティの高さから、ボール扱いのスペシャリストとみなされる選手の印象を受ける。しかし、現実はまったく逆だ。
田中は今季のリーグ戦で90分あたり平均4.3回のタックルとインターセプトを記録している。
これは、2018-19シーズンのカルヴィン・フィリップス以来、チャンピオンシップでのリーズMFによる最高記録だ。
覚えていない人のために言っておくと、それは容赦ないマルセロ・ビエルサ監督時代の1年目であり、フィリップスにとっては破壊的な守備的MFとして再配置された最初のシーズンだった。
もう少し視野を広げてみると、田中がボールを持っているときは冷静で、ボールを持っていないときは好戦的という異色の選手であることは明らかだ。
欧州5大リーグの上位2カテゴリー(1部・2部)を見渡すと、今季90分平均90回以上のボールタッチと4回以上のタックル・インターセプトを記録しているMFは2人しかいない。
ひとりは田中、もうひとりはPSGのジョアン・ネヴェスだ。これほど粘り強いボール奪取とボール使用率の高さを兼ね備えている選手はそうはいない」
田中は攻守においてリーズに欠かせない存在になっているようだ。
「目的を持ってボールを保持し、力強くボールを奪い返すという田中の持ち味の組み合わせこそが、リーズが昨季以上の支配力を獲得している理由」とも伝えている。