日本人選手の欧州移籍が珍しくなった昨今、辺境のリーグからステップアップ移籍を重ねる選手が増えてきた。

現在ドイツ2部カイザースラウテルンで活躍するMF横田大祐はラトビア1部ヴァルミリアを経て、ポーランド1部グールニク・ザブジェ、ベルギー1部ヘントとステップアップを重ねてドイツの古豪へとたどり着いた。

そういった欧州辺境リーグを経ながら世界的な名門クラブへとたどり着いた5選手をピックアップした。

※出身国選手は除く、エストニア人選手でエストニアリーグステップアップなど。

リトアニアからバルセロナへたどり着いた男

パウリーニョ

昨年9月に現役引退を表明した元ブラジル代表MFパウリーニョはバルセロナやトッテナムとビッグクラブでプレーした名手だが、グレミオ・オザスコ・アウダックスから期限付き移籍で加入したリトアニアの小規模クラブFCヴィリニュス(2008年解散)でプロデビューを飾った。

欧州でプロキャリアの幕が開けたパウリーニョだったが、人種差別に苦しみ退団を強いられた。翌シーズンは再び期限付き移籍で当時ポーランド1部ウッチへ加入するも給料の未払いなどの被害に遭遇。一時は現役引退を考えるも、その後はブラジルでブレイクしてスターロードを駆け上がった。