東欧の強豪が狙うセンターバック

ヤレク・ガシオロフスキ

国籍:スペイン、ポーランド

ポジション:センターバック

先述したモスケラとバレンシアのディフェンスラインを守るガシオロフスキはポーランド人の父とスペイン人の母の下、バレンシア州ポリニャー・デ・シューケルで誕生した。スペインの世代別代表常連の選手であり、今年1月で20歳を迎えた青年と思えない落ち着きを持っている。

創造性にあふれる左足を持っており、トランジションが切り替わる瞬間や相手の隙を突いたロングパスでチャンスを創造する。192センチの高身長を生かしたカバーリングを持ち味としており、相手のチャンスシーンを長い足でブロックする。

スペインが丹精込めて育てている才能だが、父親の母国であるポーランドがガシオロフスキの招集に動いているという。センターバックの競争が激しいスペインから、ポーランドへのくら替えはあるのだろうか。

無限の可能性を秘める侍

チェイス・アンリ

国籍:日本、アメリカ

ポジション:センターバック

アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ神奈川県横須賀市出身のチェイスは、福島・尚志高時代から超高校生級と騒がれた逸材だ。3歳のときに渡米してテキサス州で9年間過ごし、中学から帰日してサッカーキャリアを開始した。

高校卒業後はドイツの名門シュトゥットガルトに加入し、リザーブチームで経験を積んだ。今季はトップチームでリーグ戦12試合に出場するなど、ドイツ1部でその優れた身体能力をいかんなく発揮している。

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日本の未来を背負うセンターバックだが、アメリカ代表が動向を注視し続けている状況だ。これまでアイスランド、デンマーク、ドイツ、イングランドと才能あふれる若手選手を強奪してきたアメリカなだけに、このままサムライブルーに招集しなければ貴重な才能を奪われるかもしれない。

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