フランスの神童に忍び寄る魔の手
アイユーブ・ブアディ
国籍:フランス、アルジェリア
ポジション:セントラルミッドフィールダー
エデン・アザールに続く才能と称されるリールアカデミー出身の17歳は、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグのクラクスヴィーク戦(フェロー諸島1部)で、先発フル出場を果たしてプロデビューを飾った。16歳と3日での出場は、UEFA主催の国際大会最年少出場記録となった。
プレーの最大の特徴は、落ち着きと冷静な判断力。主に中央のミッドフィルダーとしてプレーするセントラルミッドフィルダーだが、センターバックとしても多く起用されている。視野が広く、パスワークとゲームメイクに優れており、その若さからは想像もできない成熟したスタイルは攻守に隙がない。
昨秋からブアディがモロッコ代表を選択したとフランスの複数メディアが報じた。2025年アフリカ・ネーションズカップ予選のモロッコ代表メンバーに選出される見込みだというが、フランスはこの若き才能を手放してしまうのだろうか…。
北欧2カ国が火花を散らす守護神
フィリップ・ヨルゲンセン
国籍:デンマーク、スウェーデン
ポジション:ゴールキーパー
チェルシーで才能を見せつつあるスウェーデン・ロンマ出身の守護神は、デンマーク人の両親から生まれた。スウェーデンの名門マルメの下部組織からスペインへ渡り、マジョルカ、ビジャレアルの下部組織で経験を積んだ。
190センチの長身と幅広いウィングスパンでゴールに鍵をかけるスタイルに定評があり、空中戦やグラウンダーのシュートに対しても強さを見せる。昨季はイエローサブマリンの正守護神を務め、卓越したセービングと飛距離があるロングフィードでチェルシー行きの切符を勝ち取った。
世代別代表ではU-16、U-17代表はスウェーデンを選択していたが、U-21代表は両親の母国であるデンマークを選んだ。このままデンマーク代表入りが既定路線と見られているが、宿敵に天塩をかけて育てた才能を強奪されかけている状況に怒り心頭のスウェーデンも代表招集に動いているといわれている。