スペイン紙『Marca』など複数の国内メディアは、スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が同1部バレンシアのサポーターから「中国人、目を開けろ、中国人、お前は中国人だ」といった人種差別的発言の被害に遭ったと報じた。
アジア人は目が細いというステレオタイプの認識に基づく「中国人」発言。しかしながら、インターネット上ではこれがとんでもないブーメラン発言だとして注目を集めている。
バレンシアを現在所有しているのはシンガポール人実業家のピーター・リム氏。いわゆる「お騒がせオーナー」として知られる同氏はシンガポール出身でありながらも、中国にルーツを持つ中国系シンガポール人として知られている。
現地サッカーファンの間では広く知られているこの話だが、どうやら人種差別を行ったサポーターの頭からは抜け落ちていたようだ。
なお、バレンシアは既に「ウォーミングアップをしていたレアル・ソシエダの選手数名が受けた侮辱を公に拒絶するとともに強く非難する」と非難声明を発表しているほか、発言を行ったサポーターを特定、スタジアム入場禁止処分を科すと発表している。