武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)

「闘えない選手は置いていく」。そう語った37節の柏レイソル戦後のインタビュー。

この言葉には12ゴール7アシストを記録した彼の強さが詰まっていると思います。最後まで全力で戦い抜くその姿はチームを確実に引っ張り、そしてサポーターも鼓舞し続けてたのではないでしょうか。

持ち前のスピードとフィジカルに今季はさらに力強さが加わりました。大迫勇也にロングボールが集まる中、今季はもう1つの出口として武藤嘉紀がそのタスクを担いました。

1vs1で止められる選手ではなく、オープンスペースで勝負を仕掛けてゴールに向かっていく迫力は鬼気迫るものがありました。

決してサボらず、自分に厳しく。そしてそれを当たり前のように仲間にも要求する。彼無くして、ヴィッセル神戸の連覇は果たせなかったと思います。

宇佐美貴史(ガンバ大阪)

ガンバ大阪の全て。「宇佐美貴史はガンバ大阪であり、ガンバ大阪は宇佐美貴史である」と言わんばかりの復活のパフォーマンスを披露した今シーズン。ガンバのキャプテンが記録した12ゴール8アシストは誰も文句のつけられない数字でしょう。

ダニエル・ポヤトス監督と上手く折り合いをつけながら、プレーした今シーズン。宇佐美貴史のクオリティが存分に発揮されました。特にライン間でのプレーは一級品で、崩しの発想や組み立ての堅実さでチームを支えました。

さらに崩しの局面でもハーフスペースで見せるプレーは人々を魅了し、対戦相手を混乱に陥れることに成功。時折見せるプレスバックもチームの士気を高める上で十分すぎるものだったと思います。

いちフットボールファンとして、宇佐美貴史が楽しそうにプレーするのは見ていて嬉しいです。

アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)

24ゴール2アシスト。今シーズンの得点王。

理不尽なゴールも、計算されたゴールも、カウンターも、ソロゴールも、味方とのコンビネーションでのゴールも、ストライカーとして全ての能力を兼ね備えている選手です。

さらに前進に苦しんだときの出口として、個人で時間とスペースを作り出していく力強さでチームの苦しい時期を支え続けた。

マリノスの攻撃を牽引し続け、得点王に輝いたのはベストイレブンに選ばれても何も疑問はないと思います。本当に完成されたストライカーです。

選びたかったけど選べなかった選手

選びたくても選べなかった選手もいます。その選手達も紹介しておきます。全員すごくて選びたかったです。

・谷晃生(FC町田ゼルビア)

・昌子源(FC町田ゼルビア)

・大迫敬介(サンフレッチェ広島)

・佐々木翔(サンフレッチェ広島)

・加藤陸次樹(サンフレッチェ広島)

・大迫勇也(ヴィッセル神戸)

・鈴木優磨(鹿島アントラーズ)

・レオ・セアラ(セレッソ大阪)

・鈴木徳真(ガンバ大阪)

・黒川圭介(ガンバ大阪)

・渡邊凌磨(浦和レッズ)

・ジャーメイン良(ジュビロ磐田)

・三國ケネディエブス(名古屋グランパス)

・森田晃樹(東京ヴェルディ)

・齋藤功佑(東京ヴェルディ)

「J1全試合」を見た筆者が選出!今シーズン成長したと思う最強ベストイレブン

本当に楽しいシーズンでした。最高の日常と、かけがえのない瞬間をありがとう、Jリーグ!

また来シーズンも、思いっ切りJリーグを楽しみましょう!

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