35歳でJ1初得点、津田琢磨

帝京大学から2003年にヴァンフォーレ甲府へ加入した津田琢磨は、途中愛媛FCへの移籍を挟むものの、2017年までヴァンフォーレ甲府でプレーした。

2004年にルーキーながら出場機会を得ると、25歳で迎えた2006年シーズンにはJ1初挑戦。これはチームのJ1昇格に伴ったものだが、自身はJ1で戦った2シーズンで11試合0ゴールとあまり出場機会を得ることはできなかった。

その後、ヴァンフォーレ甲府はJ2、J1を行き来しながら津田も在籍を続けた。2014シーズンまでの数年間は怪我が相次ぐ。そのため、出場機会に恵まれているとはいいがたかったが、2015シーズンに27試合、2016シーズンに25試合2ゴールと35歳近くになりJ1で躍動した。

2016年にヴァンフォーレ甲府は土屋征夫(当時41歳)、山本英臣(当時35歳)、津田琢磨(当時35歳)の3バックを組むことがあり合計で111歳のDFラインとしてちょっとした話題にもなった。

津田は、その2016シーズンにJ1初得点をあげている。35歳6カ月での初得点は日本人の最年長得点記録2位、あのラモス瑠偉に次ぐ記録だ。しかもDFでだ。

サッカー界では、2部以下でも活躍していた場合に年齢が多少上でも1部リーグへ“個人昇格”することは珍しくない。それは、昇格・降格があるからでもあり、結果が出なければ1部リーグでプレーしてきた選手が2部以下へ移ることも当たり前だからだ。

もちろん、海外では30歳を超えて1部リーグに初挑戦をした、30歳を超えて初めて得点王に輝いたケースはシンデレラストーリーとして語られている。7部や8部のリーグからスタートして、プレミアリーグでプレーしたというような例は少なくない。近年でいえばジェイミー・ヴァーディ、古くいえばダリオ・ヒュブナーやマーティン・マックスなどがその代表例だろうか。

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このようにある程度年齢に関係なく、いつでもチャンスがやってくるのがサッカー界の良いところであり、また結果を残せないとすぐに転がり落ちてしまう厳しさもまた内包している。

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