キーポイントは先制点

代表キャップが37試合と29歳の中堅はチームにとってなくてはならない存在だ。豊富な運動量、仲間との距離感を見た適切な位置取り、攻守の切り替わった際の判断の早さと代表に求められる中盤のタスクを難なくこなしている。

これまでキャプテンマークを遠藤主将が巻いてチームをけん引してきたが、守田もチームの特徴を熟知している選手の一人だ。キャプテンが不在だとしても、これまで培ったてきた経験によるキャプテンシーでチームの良さを引き出す。

「アジアカップから見ても、高いレベルで要求し合える関係になってきた。チーム内の秩序やルールの中に、個々のキャラクターがあって、それぞれが考え方を共有する機会が増えている」

最終予選ではここまで2ゴール1アシストと獅子奮迅の活躍を見せている守田。サウジアラビア戦でもゲームをコントロールする役割が期待されている。

中盤の要は「あしたの試合に限った話ではありませんが、先制点がキーポイント。サウジアラビア戦は2-0で終わりましたが、自分たちの時間ではない状況でも守り切ってゼロに抑えたことが、勝ち試合になったポイントでした」と、前節で得た手応えをオーストラリア代表戦にぶつける。

そのうえで「つぎはサウジアラビアよりも身長が高い選手と戦う。エアバトルやセットプレーがキーになると思うので準備してきました。まったく違った戦いになる」と気持ちを切り替えていた。

前日練習で精力的に取り組んだ守田(中央)

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「まだ完成ではない。もっと良くなる。期待していてください」と会見を締めくくった守田。4年前にもオーストラリアと戦い、2022W杯出場決定の祝杯をあげた地で、日本代表が真価を発揮する。

(文・撮影 浅野凜太郎)

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