今夏のマーケットでユヴェントスを退団したフランス代表MFアドリアン・ラビオ。フリーエージェントであるにもかかわらず所属クラブがなかなか決まらず、9月になってようやくマルセイユへの加入が決定した。
しかしながら世界でもトップクラスのミッドフィルダーであるラビオがリーグアンでプレーすること、さらに彼が育ったPSGを裏切るような形でライバルのマルセイユに加入したことで大きな批判を巻き起こした。
『RMC』によれば、アドリアン・ラビオの代理人の一人である『BS&パートナーズ』のブルーノ・サタン氏が以下のように話していたという。
「ラビオが陥っている状況は、彼に付き添っている人々のせいだよ。フランス代表のレギュラーである彼が、29歳でマルセイユに行くことは普通じゃない。
彼は代理人の一人である母親のヴェロニクからアドバイスを受けているが、今回のケースではプロに付き添われたほうがいいということを示しているよ。
なぜなら、ラビオはもしプロの代理人にマネージメントを任せていたら世界のトップ10に入るようなクラブでプレーできたはずだからだ。
7月末にはアトレティコ・マドリーからのオファーがあった。そして私はアトレティコのスポーツディレクターを務めるアンドレア・ベルタと会ったんだ。
しかし彼は『ラビオの母親と二回話をした。彼女は息子がどこでプレーすべきかということを説明してきたので、すぐに交渉を打ち切った』と言っていた。プロはみんなすぐに疲れてしまう。耐えられないことだ」
ラビオはかつてパリ・サンジェルマンを離れたときもクラブとの間で口論が起こったとされており、フランス代表をボイコットして衝撃を与えた際にも母親の介入があったと伝えられている。
家族を代理人の一人としている選手は数多いが、その中でヴェロニク・ラビオは以前から強引で独善的な交渉をしてくるとして悪評高い存在となっている。