未経験の異業種に挑戦

イタリアの人たちとサッカーをプレーするうちに縁が縁を呼び、ひょんなことからビッグメゾン(パリコレなどのコレクションに出演するほどの有名ブランド)に勤めた。そして、ファッションブランドのブランド力を生かしてレストランなどの異業種へ飛び込むビジネスを手掛けていたという。

数多くのサッカー選手がサインを入れたティファニー製のサッカーボールは一見の価値あり

現在でもGUCCI、ティファニーなどの高級ブランドと仕事をしている。

ティファニー製のグラスに注がれたドリンクは優雅さがある

今野さんはこれまで得た経験を、今度はサッカーへと還元している。きっかけは元日本代表MF本田圭佑の存在だった。

「本田がきっかけでサッカー界へ戻った」

当時J1名古屋グランパスに所属していた本田と知り合った今野さんは、裏方としてサッカー選手のサポートを始めた。

さらに世界的な強豪クラブであるマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリーとも仕事をしてきた。有名サッカークラブも同じようにそのブランド力を生かして、これまでと異なる活動をしたいと考えていたからこそ今野さんをビジネスパートナーに選んだ。

日本代表選手がATOMを愛してやまないのは、日本代表の有名選手を各種サポートを続けてきたからだ。

カラフルな店内はサッカーグッズも多くファンにはたまらない空間だ

著名人やアスリートが参加するサッカーチーム「グラスルーツFC」の総監督・プロデューサーも務める今野さんは、日本代表選手だけでなく有名アーティスト、モデルなど幅広い交流を持っている。そんなバイタリティーにあふれる今野さんが、なぜ銀座でカフェ&ダイニングバーを経営するといった未知の挑戦をしたのだろうか。

今夏ドイツの名門バイエルンに移籍した伊藤も常連だ

理由はコロナ禍にあったという。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響で、流行期はサッカーの興行がなくなってしまった。興行はなくとも、これまで周りのアスリート、サッカー選手たちがいかに努力を重ねてきた姿は常々目にしてきた。

コロナ禍に負けじと一念発起し、「今度は自分が頑張る番。“銀座”の超一等地にあえてカフェバーを出すことで挑戦をした」という。

数多くのアスリート、著名人がサインを入れた看板が目印だ

日本代表復帰のFW伊東純也が満面の笑み、代表練習取材でQoly編集部が撮影したイナズマ純也の写真を余すことなく公開

ATOMはスポーツバーと公式にはうたっていないが、店内にはサッカーのユニフォームが所せましと飾られていている。ファンであればそれを肴にお酒や料理を楽しめる。そしてラテアートのビール版というべきか、ビールの泡でアートを作る繊細なサービスも提供している。編集部としても多くのサッカーフリークに訪れてほしい。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい