5日に行われた中国戦でゴールを決めた日本代表FW伊東純也。今年1月に『週刊新潮』が伊東の性加害報道を伝えた後、彼はアジアカップから離脱した。
その後、伊東と女性側が双方に告訴を行ったものの、8月にいずれも不起訴処分が決定。伊東は今月から日本代表に復帰したが、週刊新潮の編集長や記者らを名誉毀損でも訴えている。
そうしたなか、北村晴男弁護士が自身のYouTubeチャンネルで伊東の係争について持論を述べていた。
検察が不起訴にした理由は嫌疑不十分だったが、「第1ラウンドは伊東選手の完勝だと言っていいと思います」としつつ、「なぜ両者が不起訴になったのに完勝だと言えるのか」についてはこう解説していた。
「性犯罪で被害者側の言い分が全く聞き入れられなかったというのは、私の経験ではなかなか少ない。
被害者が言ってることに合理性があると大抵捜査機関は被害者が言うことを軸に犯罪事実を構成して起訴に持っていくというケースが大変多いので、女性側の言い分が信用できないなという風に検察は判断したと、異例だと思います」
そのうえで、女性側の主張を覆す証拠映像・音声が残っていた可能性があるのかもしれないとしつつ、こうも語っている。
「警察も検察もその辺から女性の言うことをまるまる信じて罪に問うのはどうもできそうにないなと考えたと。
他方で(伊東が訴えていたように女性側が)虚偽告訴罪で起訴されてもおかしくないんじゃないのと思われる方がおられるかもしれません。
これは私の推測ですが、虚偽告訴罪は、故意に事実に反することを述べて誰かを罪に陥れることですが、この“故意に虚偽の事実”を申告するという内容ですが、ごくごく些細なことについても事実に反することがあったらいけないというわけではないんですよね。犯罪事実の主要な部分について、この場合で言うと同意がないのに性的暴行を受けたということについては、客観的な証拠はおそらく残っていないんだと思います。
(中略)
故意にウソのことを言ったというにはちょっと弱いなということで、検察が犯罪として立件するためには、はっきりとした証拠はないと考えざるを得なかったと思います。両者が不起訴になったのはそれほどおかしなことではありません」
北村弁護士は、今後の民事訴訟の展開予想などについても語っているので、そちらは映像で確認して欲しい。