今月28日にナシオナルのフアン・イスキエルドが27歳の若さで亡くなった。
彼は23日に行われたサンパウロ戦で不整脈を起こして昏倒。心停止に陥った後に懸命な治療が行われていたが、5日後に死去した。彼には妻と幼い子供(2歳娘と生後10日の息子)がいたが、帰らぬ人になってしまった。
サンパウロFWジョナタン・カジェリはイスキエルドが入院している病院を見舞うと、治療費を負担するために自分のクレジットカードを提供。ただ、『Clarin』によれば、ナシオナルはカジェリの振る舞いに感謝しつつ、その申し出を丁重に断ったそう。
それでもカジェリのSNSには「ナシオナルのファンだが、あなたが我々の選手に見せてくれたジェスチャーはウルグアイ人ファンの心をつかんだ」、「あなたがイスキエルドに行ったことは、偉大な人物にふさわしいものだった。ウルグアイ全体にとって、あなたは素晴らしい模範であり、あなたは常に歓迎される」、「フアンのためにしてくれたことすべてに感謝する。彼の遺族も、ナシオナルも、ファンも、あなたがしてくれたことを決して忘れない」などとのメッセージが寄せられている。
なんでもイスキエルドは16歳の頃にサッカーを諦めかけ、父親の仕事の手伝いをしていたそう。また、新型コロナのパンデミック期には、アマチュアの溶接工も務めていたという。
ただ、ウルグアイのスポーツ長官は、イスキエルドが17歳だった2014年時点で不整脈と診断されていたと公表。そのうえで、「不整脈があるからといってプレーできないというわけではないが、コントロールしなければならない。彼がプレーしたクラブのさまざまな医師がそれをコントロールしていたと確信している」とも述べている。