U-23日本代表は2日、パリ五輪の準々決勝でスペインと対戦し、0-3で敗戦。2大会連続の準決勝進出はならなかった。

3連勝で勝ち上がったグループ1位の日本に対し、スペインはグループ最終戦でエジプトに敗れ2位。前回の東京五輪は準決勝で対戦した両者が準々決勝で相対することになった。

日本は大岩豪監督のもと培ってきた4-3-3のシステムを継続。GKは小久保玲央ブライアン。DFラインは右から関根大輝、高井幸大、木村誠二、大畑歩夢という並び。

中盤の底に藤田譲瑠チマが立ち、右のインサイドハーフ気味に山本理仁、左のトップ下気味に三戸舜介。サイドは右に山田楓喜、左に斉藤光毅、1トップには細谷真大が入った。

試合は開始からスペインがポゼッションで優位に立つ展開。4-3-3をベースに守備時4-4-2の形となる日本を相手に中盤での数的優位を作り出し、ボールを前へと運んでいく。

11分、スペインは日本陣内でボールを奪い返し、最後はEURO2024の優勝メンバーでもあるフェルミン・ロペスがエリア外から左足を一閃。小久保が懸命に触ったもののゴール外へ弾くことはできず、先制点が生まれた。

日本も40分、藤田が相手陣深くに侵入すると、大畑から受けたボールを素早く縦パス。エリア内で細谷がパウ・クバルシを背負いながら巧みにコントロールし、股を抜くシュートで見事にゴールを陥れた。

かと思われたが、VARの結果ノーゴールに。藤田がパスを入れた瞬間、細谷の踏ん張った足先だけがクバルシの後ろにわずかに出ており、まさかのオフサイドだった。

日本は前半アディショナルタイムにも右サイドの深い位置でフリーキックを獲得。山田の正確なキックをファーサイドで細谷が合わせるが、これはポストに阻まれた。

0-1で折り返した日本は、後半頭から山田に代えて藤尾翔太、67分には斉藤に代えて佐藤恵允を投入。流れを変えることを目指したが、次にスコアを動かしたのもスペインだった。

71分にコーナーキックからフェルミン・ロペスにこの試合2点目を許すと、86分にもコーナーキックからアベル・ルイスが決定的な3点目。

世代屈指の逸材ながらパリ五輪メンバー18名に含まれなかった海外日本人11名

チームコンセプトである「いい守備からいい攻撃」を発揮できた場面もあったが相手GKの好守などに阻まれ、結局ゴールを奪えなかった日本。終わってみればスペインに0-3の完敗でメダルには届かなかった。

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