パラグアイに続きマリを破り、2連勝で2大会連続の準々決勝進出を決めたU-23日本代表。

3月の親善試合では1-3で敗れた相手に、パリ五輪の舞台でリベンジを果たした一戦において、決定的な仕事をした3名の選手をピックアップした。

小久保玲央ブライアン

まずは、難敵マリを相手に“最後の壁”として立ちはだかった日本の守護神。

前後半にそれぞれ2度ほど決定機があったが、そのすべてを的確な対応でストップ。GKとしてスコアの均衡を保ち続けることで、終盤の決勝弾を引き出した。

後半アディショナルタイムに迎えたPKのピンチもコーチングスタッフとの連携でコースを読み切り、相手のミスを誘発。紛れもなくマリ戦勝利の立役者だ。

山本理仁

藤田譲瑠チマのサポーティングキャストとして捉えられがちのMFが、五輪の舞台で大仕事を成し遂げた。

後半は前がかりとなったマリを相手に守備で懸命の対応。82分、疲れもある中で細谷真大がドリブル突破で作ったチャンスに対し、“3人目の男”としてゴール前へ走り込み相手よりも一瞬早くボールを押し込んだ。

左利きのクレバーなプレースタイルで飄々とした感じもあるが、内に秘めたものは誰よりも熱い副キャプテン。その一撃がチームに2試合でのグループステージ突破をもたらした。